肝細胞の表面には、LDLと結合して肝臓の血液中に取り込む受け皿(LDL受容体)がたくさんあり、血液中の余分なLDLを取り込んでいます。
最近、こうしたLDL受容体のはたらきを調節するPCSK9という物質がみつかりました。
レパーサ®は“PCSK9阻害薬”という種類の注射薬で、2016年に使用が認められました。


レパーサ®は心血管病を起こすリスクが高く*、HMG-CoA還元酵素阻害薬(スタチン)による治療で効果が不十分、又はHMG-CoA還元酵素阻害薬による治療が適さない患者さんに使われる薬剤です。
レパーサ®はPCSK9に結合することにより、肝細胞内でPCSK9がLDL受容体の分解を促進するはたらきを止めます。その結果、肝細胞の表面にLDL受容体が戻るため、LDLの取り込みが進み、血液中のLDLコレステロールを減らします。
*家族性高コレステロール血症であるか、他の病気などから心血管病を起こすリスクが高い、高コレステロール血症の患者さん


レパーサ®は、皮膚の直下にある脂肪層に注射して投与します。


注射する部位は、腹部、大腿部(太もも)、上腕部(医療従事者が投与の場合)のいずれかです。
同じ部位に連続で注射することは避け、前回とは別の部位に注射します。
レパーサ®は、2週間に1回、または4週間に1回の間隔で投与する注射薬です。
処方された用法及び用量に従って、投与してください。


<家族性高コレステロール血症ヘテロ接合体及び高コレステロール血症>
<家族性高コレステロール血症ホモ接合体>
通常、成人にはエボロクマブ(遺伝子組換え)として420mgを4週間に1回皮下投与する。効果不十分な場合には420mgを2週間に1回皮下投与できる。なお、LDLアフェレーシスの補助として本剤を使用する場合は、開始用量として420mgを2週間に1回皮下投与することができる。
主な副作用として、下に示した副作用が報告されています。気になる症状がある場合は、医師または薬剤師に相談してください。


監修:横手 幸太郎 先生
千葉大学大学院医学研究院 内分泌代謝・血液・老年内科学 教授